羽鳥のモーニングショーで、吉野氏のノーベル賞を
寿いでいた。
科学の進歩が何でも解決して、人類も幸福になっていく、
進歩主義が正しいと玉川徹が嘯いている。
わしも小学生の頃はそう思っていた。
鉄腕アトムを読んでいたから、原子力を信じていたし、
原発を歓迎したし、ロボットは味方だと思っていた。
同時にロボットが人間の職を奪い、人間との対立や
差別もアトムから学んだが。
大人になって日本人や世界の実態を観察すれば、
リチウムイオン電池のせいで、日本人の知性は劣化する
一方だし、世界は資本の暴走を止められず、格差が開く
一方で、文明が共同体を崩壊させて生み出した新たな
貧困が人々を不幸にし、紛争と破滅的な戦争の危機は
日増しに高まっている。
相変わらず隣りの国は法より感情が優先する儒教国家
だし、その北に武力信仰の独裁者がいて、その隣に
一党独裁の国があり、自由を奪うことが正義と思って
いる。
医学の進歩で自分の遺伝子を残す欲望が肥大し、体外
受精が普通に行われているが、養子をもらう方が
わしはよほど倫理的だと思うし、日本人男性の4人に
1人が無精子症という現実が、科学進歩の限界を証明
している。
滅びに向かう日本を救う鍵は科学にはない。
進歩主義に希望はない。幼稚な考えは改めた方がいい。